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安藤忠雄氏が設計した南青山の代表的な建物
南青山のコレッツィオーネ(COLLEZIONE)は、1989年に竣工した複合施設(地上4階、地下3階)である。表参道駅から徒歩5分、みゆき通り沿いにある。COLLEZIONE は“Collection(コレクション)”を意味するイタリア語で、ファッション業界では季節ごとに発表される新作の総称として使われている。
コレッツィオーネは、世界的に有名な建築家である安藤忠雄氏によって設計された青山を代表する建物の1つだ。安藤建築としては比較的初期の作品だが、コンクリート打ち放しの外壁、直方体と円筒を組み合わせたようなユニークな外観、そして複雑かつ閉鎖的でストイックな内部空間が特徴的な建物で、まさに安藤建築の“らしさ”がにじみ出た秀逸な作品となっている。

コレッツィオーネは、商業・オフィス・住居空間を備えた複合施設でありながら、周囲の落ち着いた環境になじむように大半を地下に埋め、高さを抑えた設計となっている。内部には、展示会、パーティー、セミナー、記者発表、ファッションショーなどのあらゆるニーズに対応できるイベントホールを備えている。100名以上収容可能なスタイリッシュなホールで、弧を描く大ガラスを通して光が降り注ぐ、開放感のある空間だ。
安藤忠雄氏は、プロボクサーから独学で一級建築士の資格を取得し、建築家に転職した異色の経歴の持ち主だ。幾何学的な造形のコンクリート打ち放しの斬新な建築が特徴的で、1995年には建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞するなど、世界的にも高く評価されている。