あまりにも個性的な外観のスイーツ屋さん
プラダビルのある十字路を青山墓地方向に進むこと数分、左手に全体が木組みで覆われている不思議な建物が出現する。これがSunny Hills、中国語で微熱山丘という台湾のスイーツブランドの東京支店である。
2013年9月に竣工、同年12月にオープンした。東京オリンピックのスタジアムを設計した世界的な建築家 隈研吾氏の設計である。外観の印象的な見た目は「地獄組み」という工法で、釘を一本も使わずに組み上げられている。3次元の構造システムの採用によって、一つの部材の断面寸法は60mm×60mmにまで細かくすることで可能になった。この日本の木造建築に伝わるジョイントシステムを用いて、森のような、雲のようなやわらかであたたかくヒューマンな空間を創り上げている。店内はグランド階で商品の販売、1・2階ではケーキとお茶をふるまう「おもてなし」を体験できる。日中は木々の間から木漏れ日が差し込み、まるで森の中にいるようなすがすがしい時間が流れている。


この枝のように細い木でつくられた空間が、素材にこだわったパイナップルケーキを試食するために使われているということ自体驚きであり。この不思議なマッチングが人々を惹きつけ、週末には大勢の客でにぎわっている。日が暮れると建物全体が灯篭のように闇の中に浮かび上がる様は幻想的である。

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