根津美術館

根津嘉一郎の古美術コレクション、日本庭園も必見

地下鉄表参道駅を出てみゆき通りを直進すること約8分。前方の竹の並木越しに切妻屋根の日本家屋を思わせる特徴的なたたずまいの黒い建物が姿を現す。根津美術館である。根津美術館は私立美術館で、1941年に開館した。東武鉄道の社長を務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940)が収集した日本・東洋の古美術品を展示している。所蔵品は国宝7点を含む約7400点、絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、金工など多岐にわたる。特に茶道具と仏教美術の内容が豊富だ。尾形光琳作の国宝「燕子花図屏風」が有名で、こちらは毎年カキツバタが咲く4月中旬から5月中旬頃にかけて展示される。

日本の伝統美と現代建築を融合した隈研吾氏のデザインの神髄がここにある。こころが洗われるような実に美しい空間だ。

ここは根津嘉一郎の邸宅があった場所で、敷地内には私邸時代の面影を残す17,000㎡の広大な日本庭園(茶室4棟を含む)を有するほか、緑を眺めながらゆったりとした時を過ごせるカフェ(NEZU CAFE)も併設されている。

外観は、切妻屋根の日本家屋の伝統様式と現代建築の見事なコラボレーション

本館は、現代日本を代表する建築家・隈研吾氏の設計により改築され、2009年に和風家屋を思わせる大屋根を持ったモダンな建物に生まれ変わった。外周に植えられている特徴的な竹は、孟宗竹(もうそうちく)と呼ばれ、梅窓院のアプローチに植えられている竹林と同じ品種だ。大きなガラスの開口によって庭と一体化した展示空間をつくり、庭と建築とアート作品とがひとつに融合した状態を作り上げた。落ち着いた雰囲気の中、多彩な展示を楽しめる空間となっている。根津美術館は、藤井斉成会有鄰館、大倉集古館、白鶴美術館、大原美術館などと共に、第二次世界大戦以前からの歴史をもつ、日本では数少ない美術館のひとつである。

外壁はお定まりの竹林です。隈研吾氏が手掛けた梅窓院に通じる意匠だ。この通り沿いにブルーノート東京がある。
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